2021
コロナ禍において自宅外でのマスク着用は常識となっているが、その一方で顔や表情が見えないことはコミュニケーションを阻害する要因になっている。顔本来の表現力を取り戻すためにVR技術を駆使したマスクの「改造」を通じマスクの「透明化」や表情の「代行」などを実現する技術を組み込む試みなどがなされているが、その表現力は本物には及ばない。本研究ではマスクの着用とソーシャルディスタンスの確保が求められるウィズコロナの時代において新たな方向性で視覚的な表現を試みた。具体的にはAR技術を用いてバーチャルならではの動的な表現力を持つ仮面を開発・試用し、本システムがもたらす経験を考察する。
柏野 善大, 瓜生 大輔, 稲見 昌彦, 「マスクには仮面を:AR技術を用いた対人距離の変容」, 第 26 回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集(2021 年 9 月), 2021年9月12日, オンライン開催 (2021).