2021
新型コロナウイルスのパンデミックを経験した人類は、この先どこへ向かうのでしょうか。我々が出した答えが「自在化身体」です。デジタル化の進展で仕事や生活が劇的に変わることは間違いありません。いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流です。しかし、そこには人の身体を顧みる視点が欠けています。肉体を置き去りにしたDXは、人々を必ずしも幸福にしないでしょう。自在化身体は、この隔たりに橋を渡します。生理から心理に至る人の成り立ちを深く掘り下げ、リアルな物理世界とバーチャルな情報空間が共存する時代の新しい身体像を提示します。人間は肉体の制約から自由になり、限りなく拡張された能力を自在に使いこなす存在になるはずです。本書は自在化身体の概念と技術を原点から紐解きます。人類の進化はここから始まります。
稲見 昌彦, 北崎 充晃, 宮脇 陽一, ゴウリシャンカー・ガネッシュ, 岩田 浩康, 杉本 麻樹, 笠原 俊一, 瓜生 大輔. 『自在化身体論 ~超感覚・超身体・変身・分身・合体が織りなす人類の未来~』 , 2021年2月19日, エヌ・ティー・エス.
瓜生 大輔, 「情報的身体変工としての自在化技術―美的価値と社会的倫理観の醸成に向けて」, 稲見 昌彦, 北崎 充晃, 宮脇 陽一, ゴウリシャンカー・ガネッシュ, 岩田 浩康, 杉本 麻樹, 笠原 俊一, 瓜生 大輔. 『自在化身体論 ~超感覚・超身体・変身・分身・合体が織りなす人類の未来~』 , エヌ・ティー・エス, pp211-235 (2021).